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書いとかないと忘れちゃう。




【酒評】黒帯 悠々 特別純米:燗がまろやかな旨酒(福光屋・石川県金沢市)

 

泣く子も黙る福光屋のお酒がまたわが家にやって来ましたよ。

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今回は「黒帯」。

 

そもそも福光屋の黒帯っていう銘柄、知ってます?

福光屋って言ったら「福正宗」、ちょっと知っている人なら「加賀鳶」、そういえば「風よ水よ人よ」っちゅーのも聞いたことあるかも...って感じじゃないですか?ほとんどの人は。

まだまだ他にもあるんですよ。

 

この黒帯。
キャッチフレーズは「料理と渡り合う有段者のための酒」。

福光屋のホームページ上には、

契約栽培の山田錦と金紋錦を原料に、酒の技と熟成の時が生み出す軽妙洒脱な味わいは、まさに酒芸。肴の旨さを引き出しながら自らの旨さをも深めます。

とあります。

要はね、「料亭で出されても恥ずかしくない美味い酒」的位置づけなんですよね、福光屋さん曰く。

また、HPにはこうもあります。

熱燗、ぬる燗、人肌燗、どの温度帯でも見事に味わいの形を完成させる、それが「黒帯」である。並大抵の酒にできることではない。燗の王者と言わしめる所以である。

誰をして言わしめたのかはわかりませんが、「燗の王者」という発言が出ました。

僕ね、日本酒の何が好きって燗が好きなんですよ。
こんな文章、完全に僕ホイホイ*1じゃないですか。

正直ね、どんな酒でも燗にさえすれば普通以上の満足度で飲めちゃうんですよ。
というか、燗っていうのは不味い酒をとりあえず飲むための手段って言っても100%否定はできないと思うんですよね。
もちろん普通以上のレベルで銘柄ごとに上下関係(まぁ美味い~美味すぎて死ぬ、みたいな)があるし、同じ美味いっていう表現でも舌で感じてる味わいは全く同じということは絶対無いなわけですが。

 

こんな感じで、もともと全量純米造りでありながらリーズナブルな価格で、かつ美味いお酒を私たちに提供してくれている福光屋なんですけども、この福光屋が自ら様々なベクトルから「こいつは良い酒です」的なスタンスで推してくるんだから飲まなしゃーないですわね。

 

ちなみに黒帯には「悠々(ゆうゆう)」「堂々(どうどう)」「飄々(ひょうひょう)」「燦々(さんさん)」の4つのラインがあります。 

今回買ったのは悠々。

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悠々は一番スタンダードな黒帯とのこと。
価格も一升で2,484円とお手頃。

スタンダードレベルでありながら、味わいのタイプは

コクとキレが最高のバランス

だそうです。
すでに最も高いレベルでバランスがとれております。

ちなみに一番高い燦々は10,800円です。

 

あと、原料米に「山田錦5割5分、金紋錦4割5分」ってあるじゃないですか。
これについては、HP上に

酒米山田錦と金紋錦を使用し、ブレンドではなく、独立した味わいの酒をバッティングさせることで得 られる「コク」「ふくらみ」「キレ」「品」の絶妙なバランス。

とありますので、それぞれの米を68%まで精米して醸造して、で上記の比率でブレンドする、っていうような造り方をしているみたいですね。

余談が長くなりましたので、さっそくいただきます。

 

常温で 

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色については、やや黄色がかっているだろうか。

香りはほぼ無し。

味については、一言で言えば「旨味が中心の辛口」。
この味わい、こんな簡単な表現で伝わるのだろうか。
甘くないから辛口なのだろう。
旨味がしっかりあり、甘くなく、飲み口はすっきりしていて飲みやすく飽きない。
この旨味が非常にしっかりしているので、飲みやすいのに飲んだあとは満足感がある。

この味わいだけでもかなり満足感が高かったので、つい飲みすぎてしまったが、裏ラベル情報によると常温は一番おすすめ度が低いらしくてショックを受ける。

 

上燗で

甘さとアルコールの、よくある燗っぽい香りがふわっと立つ。

味わいの特徴の骨格は常温と変わりないが、旨味が柔らかく広がり、味全体が非常にまろやかになった。
やはり甘味はほとんど感じないのに、このまろやかさはどこから来るのだろう。
味についてはアルコールっぽさは全く感じない。

HPには、

黒帯の命題は「燗あがり」すること

との言及があった。

これは文句なく、燗あがりの酒であった。
美味い。
味のバランスがとても良い。

リピ確定

 

まとめ

全体的に加賀鳶 極寒純米を飲んだときに感じた印象と似ていた気がする。
まあ、実際並べて飲んだら全然違うのかもしれないけど。

なんせ燗が美味かった。
常温も美味かったけど、燗のまろやかさはイチオシでございますね。

試しに「ほまれ 本醸造」も燗にして並べて飲んだみたら、黒帯のまろやかさが段違いであることを再確認。

常温ですいすいやりすぎて、冷酒を試せなかったのは痛い。

唯一問題点を挙げるとすれば入手しやすさであろうか。
石川県では、福正宗はどこでも見かけるが黒帯はなかなかお目にかかれない。

もっと色んな店で取扱いしてほしいものだ。

 

とりあえず、こいつは間違いなくマル◎。
次は冷酒も試したいし、リピ確定。

 

株式会社福光屋

〒920-8638
石川県金沢市石引2丁目8番3号
TEL 076-223-1161 

www.fukumitsuya.co.jp

 

おしまい。