書いとかないと忘れちゃう。




新しい酒米「百万石乃白(石川酒68号)」を使ったR1BY日本酒の第1弾が発売してるね

 

石川県が11年の歳月をかけて開発した新しい酒造好適米酒米)である「百万石乃白(ひゃくまんごくのしろ)」がR1BYから正式に市場デビューするということで、石川県の日本酒界隈は俄かにザワついています。

母を「山田錦」、父を「05酒系83」として交配され、

・精米時に割れにくく、高精米が可能(大吟醸造りに向く)
・タンパク質含量が少ない(雑味となるアミノ酸の生成が少なくなり、すっきりとした味わいの酒になりやすい)
醸造した酒に含まれる香気成分(カプロン酸エチル(リンゴや洋ナシの香り)や酢酸イソアミル(バナナの香り)が山田錦で造ったものより多い)が多く、香り高い酒になりやすい

という特徴があるそうです。

山田錦の系統なんですね。

05酒系83はよくわかりませんが。

 

ちなみに、百万石乃白は「石川酒68号」という品種の愛称であり、正式な品種名ではありません(別にどうでもいいですね)。

→ 種子として出回る米袋には、品種名として百万石乃白ではなく石川酒68号と書かれています。

 

さてこの石川酒68号ですが、R1年7月から1か月かけて愛称を公募し、その結果、百万石乃白に愛称が決まり、「R2年春からこれを使った大吟醸酒が市場デビューする」とこれまでアナウンスされてきましたが、この第1弾がとうとう発売になったようです。

金沢市の酒屋「酒仙庵水上」のブログから。

この百万石乃白は、元々の開発の出発点が県内酒造関係者からの「大吟醸に向く県オリジナル酒米品種を開発してほしい」との声であったらしく、これまでさまざまなアナウンスでは「大吟醸酒がデビュー」という表現が使われていました。

ところが蓋を開けてみれば、このR1BY第1弾の春心は特別純米ですね。

要は、大吟醸を造れるけどそれ以外も造れるよってことなんでしょう。

ある意味、最初からこの酒米が持ってるポテンシャルの広さを見せてくれたってことで良かったのかもしれません。

しかしこの百万石乃白の春心、4合瓶で1,870円(税込)かあ。

ちょっと日常飲みには高いよね。

どんな味なのか気にはなりますが、価格を見て軽く足踏み中です。

大吟醸になればもっと高いだろうし、 これを逃したら今BYは百万石乃白とは疎遠のまま終わる可能性もあるなあ。。

一応、今年度何回か県主催でこの百万石乃白の試飲イベントをやってて、3銘柄ほど純米大吟醸を飲んでみたのですが(何の銘柄かは伏せられていました)、どれもこれも全く違う味わいで酒米の特徴なんて全くわかりませんでした。笑

ただ、どれも純粋に美味しかったです(飲みやすいとかじゃなく、日本酒として美味しかった)。

 

ちなみに、春心は県内だと他に「酒のたみや」で見かけるので、ここでも買えるかもしれません(確認してませんが)。

名鉄エムザの黒門小路でも売ってるという噂を聞いたこともあるので、ここでも買える可能性があります(こちらも未確認)。

 

とりあえず、日常的飲酒マンからすると、もう少しリーズナブルな価格のアイテムが出てきてくれると嬉しいですね。

R1BYでは県内20蔵が百万石乃白のお酒を出すとのことですので、俄かに期待したいと思います。

 

まあ、この記事はあくまで「正式なデビュー」に関する話題ですから、H30BYでも一部売っとったやんってツッコミは無しでお願いします。

あれらはあくまで試験醸造品という整理であり、かといって造ったものは売らなきゃソンソンということで売られているものだそうです。

これとかね。

 

以上、完全な雑記でした。 

 

 

P.S.

それに比べて、「菊姫の姫」は一升瓶の実売1,700円(税込)くらいで激ウマで最強です。