衝動的にひやおろしを買ったら夜ご飯に秋刀魚が出てきて感涙にむせぶ
ご存知のとおり、僕ってよく業務スーパー行くじゃないですか。
そうそう、和倉店。
あそこって石川県内の業務スーパーの中でも、わりかしお酒の品揃えに力入れてる方だと思うんですよ。
石川県内では9月上旬にひやおろしの一斉解禁がありましたけども、件(くだん)の業務スーパーの冷蔵棚もまあこんな感じやったわけです。
上段にひやおろしがぎっしり。
これ写ってないですけど、右側にまだ陳列続いてます。
しかも謎なのが、石川県外のひやおろしも4銘柄並んでるんですよね。
(左側の4つ)
末廣、七賢、澤乃井、吉乃川でした。
で、買っちゃいましたよね、県外のやつ。
「七賢」買いました。
特別な理由はなにひとつなく、完全になんとなく選んだわけですが、山梨のお酒だそうです。
(それすら知らずに買いました)
まあでも僕「ひやおろしが発売されたからぜひ買わなきゃ!」みたいな感覚は無くて、今回はたまたま陳列棚を見て衝動的に買っちゃったんですよ。
なので、いつもなら買ったらすぐにでも開けたい(かつ空けたい)って感じで駐車場の車の中でよだれを垂らしてるような状況なんですが、今回は「いつ飲もっかなー」くらいに余裕がある状態でした。
そしたらですよ、この日の夜ご飯には秋刀魚(さんま)が出てきました。
なんかここ数年、秋刀魚が不漁とかでめっちゃ高かったじゃないですか。
だから秋刀魚が食卓に出てきたのってめっちゃ久しぶりやったんですよ。
ほんで、僕って秋刀魚めっちゃ好きなんですよ。
そんなわけで、正直言って、食卓に並んだだけですでに感動しましたよね。
ほんで食べてみると、これがまた美味い。
脂も十分で、旨みぷりぷり。
この時点ですでに涙が頬をつたってましたよね。
ポロって。
ここでですよ。
冷蔵庫で冷やしといた七賢のひやおろしをグイッとやりましたよね。
いや、最初からこうしようって思ってたわけじゃないんです。
でも、秋刀魚を食べた途端、体が勝手に動きましたね。
勝手に冷蔵庫行って、勝手に七賢取り出して、勝手に注いで、勝手にグイッっといきましたね。
僕ってふだんは全然冷酒は飲まないんですよ。
常温か燗ばっかりなんですよね。
でも今回ばかりは冷酒で正解だったと言わざるを得ませんね。
もともとね、秋刀魚食べた時点ですでにポロッてなってたんですよ、涙が。
でも、冷酒をグイッっとやった途端、決壊しましたね、涙腺の堤防が。
涙腺のダムが。
簡単に言うと、美味すぎたわけです。
感動するほど美味くて、涙が溢れたわけです。
グリルから出したばかりで、焼きたての秋刀魚をうまうま言いながら冷えてキレが良いひやおろしをクイッとやる。
完璧でしたね。
この世に生を受けてから30余年。
最も充実した時間でした。
*
この貴重な体験を持って、私が偶然知ることができた感動のレシピを最後に記します。
以下の条件をすべて満たしたとき、私達は極楽浄土へ足を踏み入れることを許されます。
・季節の変わり目(夏から秋へ、かなり秋寄り)
・去年まではハードルが高かったが今年は手頃になった秋刀魚
・秋刀魚の味も申し分ない
・秋刀魚とともに、冷やしたひやおろしをいただく
以上。