「成政 雄山錦 純米 魂を醸す」を飲む
こんな酒飲みました。
「魂を醸す」
めっちゃカッコイイですね。
雄山錦ってところも良いですね。
雄山錦は富山県が開発した酒造好適米なので、石川県の酒ではほぼ間違いなく味わうことはできません。
ちなみに、雄山錦っちゅーのはどんな米かと言うと、
北陸地方で生産の多い酒米「五百万石」と比較すると、味わいが上品
--玉旭酒造 嶋光国杜氏
なんだそうです。
これ読んで、正直「えっ?」って言いましたよ、僕。
僕の中では五百万石はすっきり上品系の味わいというイメージなんですが、それ以上に上品となると「え、それもう水やん」とか思ったりしたわけです。
ただね。
瓶詰めは2017.4、つまり平成29年ですが、BYは平成25年度。
つまり4年ものの熟成酒なんですね。
なるほど!
上品系の酒を数年寝かせて熟成酒にすることで、濃厚系へのベクトルを加えて、絶妙なバランスを生みだそうという魂胆なわけですか。
めっちゃ良い方針ですね!
そして4年ものだというのに4合瓶で1,300円弱というコスパ。
保管料が全く価格に転嫁されてないような気がするけど大丈夫ですか?
まあ、一消費者としては良い酒が安く手に入るにこしたことはありません。
なんにせよ、なかなか期待に胸が膨らみますね!
米品種としては上品系、しかも精米歩合60%っちゅうことは吟醸レベルでこれまた上品寄り。
そんな本来キレイ系しか想像できないようなスペックの酒を、熟成がどう変えたのかっていうのは非常に気になりますね。
感想殴り書き
常温でいきます。
- ほんのり黄色い
- ふんわりと甘い熟成香
- 味にも熟成感があり、旨味が中心
- とろみがあるほのかな甘さと適度な酸
- 味は「しっかり」した印象だが、酸によりキレは良く、「どっしり」とは感じない
「魂を~」という名前ほど何かぶっちぎってる感じはしないけど、熟成感のある旨甘さで飲みごたえがあり、空酒でも楽しめます。
逆に食べものと一緒に飲むなら、味のしっかりしたものがいいかもしれませんね。
熟成酒でありながらくどさはなく、バランスの良い酒でした。
リピするかと言えばわかりませんが、満足ではあります。
コスパが良いかどうかはさておき、払った対価に対しては十分に応えうる味、これが正しい評価でしょうか。
言いたいことは言ったので、本日は以上です。
おやすみなさい。