「玉旭 純米無濾過原酒 生詰」を飲む
今日はこんなのいってます。
この前、なかやすで買ったやつですね。
当社限定品とかずるいんですよ、ほんと。
税込一升瓶で2,592円でした。
さて。
この玉旭、僕にとっては初銘柄でございます。
その実力やいかに。
まず外観に目をやると、肩ラベルがついておりますね。
「無濾過純米原酒 生詰」
分解すると、「無濾過」あり、「純米」であり、「原酒」であり、「生詰」です。
慣れた今となっては気になりませんけど、こういうセカンドネームが未経験者の日本酒のハードルをあげてるんでしょうね。
さて、これらについては
- 無濾過:濾過をしていない(=味がしっかりする)
- 純米:米と麹と水だけで造られている(醸造用アルコールを添加していない=米本来の味がする)
- 原酒:加水していない(アルコール濃度が濃い=力強い味がする)
- 生詰:瓶詰前に火入れをしていない(=フレッシュさがある)
※( )の中は僕の主観
ということでありますが、つまり一言でいえば
「無濾過純米原酒 生詰」=「味がしっかりしていてフレッシュ」
ってことでいいんじゃないですか?
ちなみに、肩ラベルと裏ラベルでは「純米」と「無濾過」の順番が違います。
はい、どうでもいいですよね。
完全な生(貯蔵前・瓶詰前どちらも火入れをしていない)ではないとはいえ、言ってみれば半生なので「要冷蔵」です。
ちなみに、品質を一定に保つためには冷蔵が必要なのであって、味の変化を楽しみたいのであれば常温保存でOK(自己責任)です。
さて、ほんならやりますか。
感想の殴り書き
まずは常温でやります。
といいながら、冬ですので、ほぼ冷酒みたいもんです。
【常温メモ】
- ほんのり黄色
- 新酒っぽい、酵母っぽい、フレッシュな香り
- 飲んでまず感じたのは、力強さ
- パンチはあるけどキレは良く、だれる感じはしない
- 甘酸っぱ旨く、余韻は苦味
- 飲むほど苦味が出てくるが、嫌じゃない
- 飲むほど力強さは落ち着いてくる
- 飲むほどキレが良くなっていく
「飲むほど」がいっぱいありますが、キレが良くなっていくように感じるのは苦味が感じれるようになるからかな、と。
そして力強さが落ち着いてくるのは、単に慣れただけかもしれません。
この苦さが良い働きをしてて、アルコール分は18%なのにどんどん杯が進みます。
こいつは危険なやつだ...。
それでは燗でもいってみましょう。
ぬる燗を狙ってレンチンしたら上燗になりました。
【上燗メモ】
- アルコール的なツンとした香りが軽くたつ
- 酸が出てきた
- 酸っぱ旨い
- 余韻の舌がピリッとする感じも良い
- 渋味がある?
燗も良いですね。
温めると新酒特有のフレッシュさはなくなりますが、やはり通常の火入れ酒の燗とは風味が違いますね。
新酒だから?生詰だから?
この次はまた常温でいきましたが、やっぱり苦い。
暖房効いてる部屋に置いてあったから、最初に飲んだときよりは少し温度があがったかな。
いやー苦い、良いですね。
酸味・旨み・力強さ、この酒の特徴はいろいろありますが、僕の中では「苦うま酒」で確定です。
僕の中で玉旭という銘柄を要注目存在に推し上げた一品でした。
この「純米無濾過原酒 生詰」をまたリピるかはさておき、別の玉旭も試してみたいと思いました、マル。
玉旭酒造