書いとかないと忘れちゃう。




【酒評】遊穂 山おろし純米:美味いとしか言いようがない濃醇旨酒(御祖酒造:石川県羽咋市)

 

はい、遊穂です。

f:id:yasu0126:20170602221443j:plain

 

例の御祖(みおや)酒造のお酒ですね。

もうほんまに大好きですね、御祖酒造。

 

で、今回のこれは「山おろし純米」ですって!
まあ、名前から察するに「山おろし」をするんでしょうね。
要は「生酛造り」なんでしょう。 

※生酛造りについてはこのページで
生酛造りとは|酒の原点 生酛(生もと)Web|菊正宗~生酛(生もと)で辛口はうまくなる。~

 

f:id:yasu0126:20170602221601j:plainちなみに瓶内には、オリというか何かのくず(かけら)的物体がかなり漂っています。
こういうものを見ると新酒的な印象を受けますよね。
→実際の味は新酒どころか熟成酒寄りの味でしたが。

 

なんであれ、遊穂ですから。
不味いなんてはなから想定外ですよ。

安心感?
逆に緊張感ですかね。
今度は一体どんな味がするんや。

どんなに美味い酒が飲めるんやってね

 

f:id:yasu0126:20170602221504j:plain瓶詰めは約半年前。
実際買ったんは3月くらいやったかなあ?
買ったお店は僕が全幅の信頼を寄せる高岡市なかやす酒販

瓶詰めから4ヶ月ほど店頭で、3ヶ月ほど我が家で追熟していたことになりますね。
なんせ、結構前に買ったお酒なのです。

 

ラベルです。

f:id:yasu0126:20170602221531j:plain

昔ながらの酒造法「生酛造り」による日本酒です。

常温又は熱めのお燗をお奨めします。

やはり生酛造りのようです。

そして軽くビックリ、26BYなんですね。
古酒(熟成酒)だったのか。

原料米は五百万石26%、能登ひかり74%。
原料米の大半を占める能登ひかりは酒造好適米ではなく、主食用米なんですよね。

原料米のほとんどが主食用米である能登ひかり。
であっても、こんなに美味しいお酒が造れるんですね。

もうね、山田錦こそ至高っていう時代は終わったんじゃないの?
言い過ぎ?

 

とりあえずね。
我慢できんし、さっそくいきますよ。 

 

常温で

f:id:yasu0126:20170602221717j:plain色はやや黄色がかっている。

香りは軽~く甘さを伴った熟成香。

味の中心は旨味。
これがまた厚みがある。
甘味もあるが、酸が主張はしないながらとてもバランス良く効いており、ダレない。

また、舌の上で転がしながらじっくり味わっていると、微かながら渋味なども感じとれ、様々な要素が複雑に絡み合って形成された味だということがわかる。
旨み、酸、苦味、渋味・・・等々、これらの集合体としてのコク。

とても飲みやすいにも関わらす、飲みごたえがある。

味がしっかりしているのに、キレが良い。
(この表現は福光屋の得意分野)

 

なんであれ、美味い。
ほんま美味い。

あっという間に減ります。
ぐいぐい進みます。

26BYということで、熟成感はしっかり感じとれるのに全くクセがない。
熟成が良い方向にしか働いていない。

※悪い方向に働いた(クセがある)事例

 

あまりの美味さに温度を変える必要性を感じず、光の速さで3合を飲み干してしまった。

 

ぬる燗で

ラベルでは燗も勧めているし、是非こっちも試さないといけない。

 

穏やかな甘香、燗でよくあるアルコールのツンとくる感じはない。

常温より酸が出てきた。
味の骨格は旨味と酸味。
味がぶ厚いのにキレが良い。
こんなに味がしっかりしてるのにクドくない。

絶妙なバランスだ。

多少、エグ味も隠れているか?

ずっと飲んでいたい完成度だった。

 

熱燗で

ラベルで奨めているのは「熱めの」燗なので、こっちも試してみないといけない。

 

この温度でもツンとした感じはなく、穏やかな甘い香り。

全体的な味の構成はぬる燗と同じだが、全体的にマイルドになった。
エグ味もない?

燗は確かに美味いが、別にわざわざ「熱め」でなくても良いように感じた。

 

まとめ

全く期待を裏切らない美味さ。

評価は花マル◎。

価格も4合瓶で1,300円(税込)と、一般人でも抵抗がないレベル。
というか、この味を考えればコスパは最強レベルです。
(ラスボス級、公務員的に言えば部長級)

遊穂と言えば「酸」が特徴だと個人的には思っていたんですが、この「山おろし純米」は全く酸が突出しているような感じはありません。
酸味がないわけでなく、突出していないのです。

味を見れば酸は確実に含まれていることから、これはいわゆる熟成によりカドが取れた(まろやかになった)状態なのではないでしょうか。

ちなみに、個人的には一番常温が好きでした。

 

なんにせよ、店頭で見つけたら迷わず即買いすべき酒です。

とりあえずリピ確定です。
今後は必ず一升瓶で買います。

 

御祖酒造株式会社

〒929-1572 石川県羽咋市大町イ8
TEL 0767-26-2320
FAX 0768-26-2339