秋じゃがいもの土中保存で2月下旬でも新じゃがが食べれました
時間が経って味がつまったじゃがいももいいけど、やっぱり新じゃがには新じゃがの良さがあります。
昨年の秋じゃがいもは種いもの定植が遅れて成長も遅れていたので、なんとか少しでもいもを肥大させようと、霜にあたって地上部がほとんど枯れてきてもぎりぎりまで畑に置いて頑張ってたら、急に大雪が降って畑が雪に埋まってしまった....。
あぁ...。
少しでもいもの収量を増やそうと頑張ってたのに、まさか収穫すらできないとは...。
と嘆いていたのが昨年12月くらいの話。
*
幾度かの積雪を越え、ようやく気温も少しずつ上がってきて珍しく気持ちの良い晴れた日があったので、春じゃがを植えるための畝の準備でもしとこうかなと畑に鍬をいれていると。
「こんにちは、いもです。」
いもが出てきました。
しかも肌もきれいで、どうみても新じゃが。
(サイズは小ぶりだけど)
こ、こいつは...。
まさに僕が秋に植えたやつでは。
まさかあの雪の下ずっと僕に収穫されるのを待ち続けていたなんて。
泣かせるじゃねえの...。
こうして、自分が全く意図せぬところで勝手にじゃがいもの土中保存がなされていたのでした。
*
さて。
こんな感じでこの時期に新じゃがが穫れたと喜んでいると、おおよそ「でもそれって新じゃがって言えるのか」と言いがかりをつけられるわけですね。(嫁から)
そこで、新じゃがの定義を調べてみると、
【質問】
「新じゃが」という名称をつける基準はありますか。
【回答】
「新じゃが」の由来には諸説がありますが、明確な定義はありません。収穫後、貯蔵せずに選果・出荷が行われ市場に出たものが、通常「新じゃが」といわれているようです。諸説の中で一般的なものとして、主に3~5月に出荷される長崎県や鹿児島県等の暖地産の「春植え馬鈴しょ」や、7月に出荷される北海道産のもので、みずみずしく、茹でればつるっと皮むけするものを指しているようですが、作型が多様化したことから、この説が通用しない状況となっています。(担当:生産局特産振興課)
回答日 平成19年10月
-----農林水産省HPより
だそうです。
ようするに、穫ったあと貯蔵してなければ新じゃがということでしょうか。
収穫時期については触れられていないので、今回収穫したじゃがいもはやはり新じゃがと名乗っても差し支えないでしょう。
収穫して何日置いたら「貯蔵」とみなされるかは微妙なところですが。
*
そういうわけで、思いがけず2月下旬に手に入ったこの新じゃが、味のほうは一体どうなんでしょうか。
さっそく妻に調理を依頼。
新じゃがの風味を活かした料理であることを念押し。
するとこんなのが食卓にあがりました。
鶏肉と人参とじゃがいもの煮もの(自己流)
いざ賞味。
ぱくり。
美味しい。
皮ごと食べれてみずみずしい。
文句なし、完全の新じゃがや。
なあ母ちゃん。
うちの畑、2月下旬に新じゃが穫れたぞいね。
*
そういうわけで、完全な偶然が生んだ今回の出来事でわかったことは、
- じゃがいもはあえて収穫しないで土中に置いておくことで、鮮度を保ったまま保存が可能
だということです。
ただし、これはおそらく秋植えでしか不可能な技術であると思われます。
というのも、春じゃがの場合は収穫期が初夏なので、収穫せずに土に置いておくと
- 活発な土壌中小動物(虫など)による食害
- 高温多湿によるいもの腐敗
- 発芽(短期間であれば休眠のため心配ないと思われるが)
など多くの障害があるからです。
冬の間はこれらは全て心配いらないんですが。
まあ、実際やったことありませんし、僕が勝手に想像しているだけなので、やってみると普通に出来ちゃうのかもしれませんが。
覚えてたら今年の春じゃがで少しやってみます。
でもいざ収穫をはじめると嬉しくなって全部掘り起こしちゃうんですよね。
気をつけないと。
余談ですが、今回食卓にあがった◆ふりふりポテト コンソメチーズ◆ は2015.2.28現在のつくれぽ2,597件というモンスターレシピであり、簡単に作れる(妻談)のに超激うまだったのでオススメです。
これは新じゃがとか関係なく絶対美味いので、どうしても今手を離せない人以外はすぐにじゃがいも買ってきて作ってみてください。
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