パンの材料のバターをグレープシードオイルに全量置きかえて焼いてみた結果の考察
結論から言うと、膨らみが悪くなります。
詳しい検証結果については続きをどうぞ。
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どのレシピを見ても、パンの材料の中にはバターと書かれています。
なぜでしょうか。
というか、バターってなんでしょうか。
大辞林によると、
バター【butter】
牛乳から分離した脂肪分を練り固めた食品。(牛酪とも書く)
とのことです。
つまり脂肪の塊なんですね。
では脂肪とは?
だそうです。
以上のことから、
「バター=脂肪の塊=油脂の塊=大量の固体の油」
が成り立ちますね。
つまりバターは他の油で代用できるのではないかと推測されるわけです。
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そこでようやく本題に入ります。
レシピ中のバターをそっくりそのままグレープシードオイルに置きかえてみたわけです。
固体であることにこだわりはありません。(僕が)
量(重さ)も全くそのままで作りました。
ちなみに、作ったのはPanasonic SD-BH1000のメニューNo.1「パン・ド・ミ」です。
【パン・ド・ミのレシピ】
どちらもだいたい正確に計量、釜へポイ、あとはお任せ。
ただし、使ってるキッチンスケールが0.5g刻みなので、あくまで「だいたいの正確さ」です。
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結果。
【焼き上がり直後を横から見た図】
- バター
ぶふぉあっ! - グレープシードオイル
ちんまり。
【上から見た図】
- バター
ドーン! - グレープシードオイル
ちょこん。
見てのとおり、グレープシードオイルで作ったものはバターで作ったものと比べてかなり小さく焼き上がりました。
実はこのあともう一度同じ実験をしてみたのですが、同じ結果になりましたのでおそらくこれがひとつの真実であると考えられます。
その他の材料はすべて同一なので、生地の段階では(質量的には)同量の生地が出来上がっているはず。
つまり、両者の違いは生地の膨らみ方の違いであるということになります。
しかし、この両者を食べ比べてみても味の違いはほとんどわかりません。
バターのほうが大きく膨らんでいるので、こちらの食感のほうがふんわり、でグレープシードオイルのほうがずっしり、となっているかと思いきや、別にそんなこともありません。
食べた感じはほとんど同じなのです。
つまり、単純にグレープシードオイルのほうが体積が小さいだけ損しているということになります。
すごーく厳密に検証すると、バターのほうが若干香ばしいです。
なんというか風味があります。
でも、なんの前情報もなく単品で出てきたらまず区別はつかないでしょう。
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今回のまとめ。
- パンの材料のバターはグレープシードオイルに置きかえてもちゃんと焼きあがる
- ただし、できあがりの大きさは小さくなり、風味は若干ではあるが劣る
これらが許容できるなら、バターをグレープシードオイルに置きかえることになんら問題はないでしょう。
むしろグレープシードオイルはコルステロールが含まれていませんし、牛乳アレルギーの人でも摂取できるというメリットもあります。
コスト的にもかなり抑えることができるはずです。
(どれくらいになるか、あとで追記で計算します)
我が家には妻がなぜか大量買してきたグレープシードオイルで溢れているので、今回はたまたまグレープシードオイルで検証してみましたが、次は別の油脂類でも試してみたいですね。
それでは今日はこのへんで。
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